福祉×エンターテイメントの現場に立って 「チャレンジ to ライフ ~人生への挑戦~」

2025年12月14日(日)、野口遵記念館にて開催された

福祉とエンターテイメントを融合したイベント

「チャレンジ to ライフ ~人生への挑戦~」。

今回、私は主催者ではなく、ボランティアスタッフの一人としてこのイベントに参加させていただきました。

当日は、障がいのある方、健常者、子どもからご高齢の方まで、本当に多くの方が来場され、会場は一日を通して温かく、やさしい空気に包まれていました。

ボランティアという立場で関わらせていただいたからこそ見えた景色、感じたことを、記録として残したいと思います。

「支える側」として関わるということ

このイベントは、福祉事業所を中心とした実行委員会の皆さまが主催され、

地域の多くの関係者、出演者、ボランティアの力によって成り立っていました。

私自身は、

・会場設営

・来場者対応

・出演者誘導

・ステージ進行の補助

などを担当し、表に立つ役割ではありませんでした。

しかし、裏方として関わる中で強く感じたのは、

「このイベントは、誰か一人が主役ではなく、関わるすべての人でつくられている」

ということでした。

朝の準備から感じた、現場の熱量

当日は朝から、実行委員・ボランティアが集まり、設営やリハーサルが行われました。

音響や照明、ステージの確認、出演者の動線チェックなど、入念な準備が続きます。

出演される方の中には、

「人前に立つのが初めて」

「緊張して眠れなかった」

と話される方もいらっしゃいました。

その姿を見て、

「今日はこの方たちが安心してステージに立てるよう、裏からしっかり支えよう」

そう自然に思えたことを覚えています。

開場後の会場の雰囲気

正午に開場すると、会場には次々と来場者が訪れました。

入場無料・自由席ということもあり、初めて足を運ばれた方も多かったようです。

受付や会場案内をしながら、

「こういうイベント、初めてです」

「友人に誘われて来ました」

と声をかけてくださる方も多く、

このイベントが“特別な人のためのもの”ではなく、誰でも参加できる場として開かれていることを実感しました。

ステージイベントを支える裏側から

ステージイベントが始まると、ボランティアは舞台裏での誘導や準備に追われます。

表からは見えない部分ですが、出演者が安心してステージに立つためには欠かせない役割です。

特に印象的だったのは、

パラスポーツミニ大会の表彰式で、名前を呼ばれてステージに上がる方の表情でした。

緊張、不安、そして少しの誇らしさ。

その一瞬の表情を間近で見て、

「挑戦すること自体が、もう素晴らしいことなんだ」

と強く感じました。

パネルディスカッションで感じた「気づき」

パネルディスカッションでは、福祉、スポーツ、メディアなど、異なる立場の方々が登壇されていました。

裏方として会場の様子を見ながら、

来場者が真剣に耳を傾け、うなずき、時にはメモを取る姿がとても印象的でした。

「支援とは何か」

「理解とはどういうことか」

その答えは一つではなく、対話を通して深まっていくものなのだと、改めて学ばせていただきました。

ライブとファッションショーの時間

dai華さんのライブが始まると、会場の空気が一気に柔らぎました。

音楽の力は本当に大きく、

障がいの有無や年齢を超えて、同じ時間を共有できる瞬間がそこにありました。

そして、合同ファッションショー。

舞台袖から見たランウェイは、

どの出演者も本当に輝いていて、

「この瞬間のために、どれだけ準備してきたのだろう」

と胸が熱くなりました。

拍手を受けながら歩く姿は、

“見せるため”ではなく、

“自分自身を肯定するため”の一歩のように感じられました。

ステージ外での交流もまた大切な時間

会場内では、福祉事業所の商品販売や、特別支援学校の作品展示、パラスポーツ体験などが行われていました。

販売ブースでは、

「これ、誰が作ったんですか?」

「すごく丁寧ですね」

と来場者が声をかける場面も多く、

“つくる人”と“使う人”が自然につながっている様子が印象的でした。

ボランティアとして参加して思ったこと

今回、ボランティアとして参加させていただき、

「支える側」もまた、このイベントから多くのことを受け取っていると感じました。

誰かの挑戦を間近で見ること。

その一歩を裏から支えること。

それは決して特別なことではなく、

地域の中でできる、当たり前の関わり方なのかもしれません。

最後に

このような素晴らしい機会に、ボランティアとして関わらせていただいたことに、心より感謝いたします。

主催者の皆さま、出演者の皆さま、

そして一緒に現場を支えたボランティアの皆さま、

本当にありがとうございました。

このイベントで生まれた一つひとつの「一歩」が、

これからの社会につながっていくことを願っています。

株式会社あげっと

宮崎県延岡市にて、障がい者相談支援事業(ばらの花束)と共同生活援助事業(シェアハウス蕾)を運営しています。ばらの花束は、障がいのある方が福祉サービスを利用する時に本人又は家族の意向を尊重し計画を作成します。シェアハウス蕾は、障がい者が自立する事を目的に地域で生活する方のために、新設された障がい者のグループホーム(外部サービス型共同生活援助)です。また障がい者の地域移行、地域生活も支援しています。

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